ユーチューバーになるために編集力はいらない!すべては「情報力」です。

2014年秋です。「ユーチューバー」という言葉が巷でブームになりました。人気お笑いコンビの博多華丸大吉さんが、年末のTHE MANZAIでユーチューバーネタをぶっこんできたのが記憶に新しいな。世間で認知される言葉となったこの年に、はたしてどれほどの人が「ユーチューバー」の仕事の本質を理解していたでしょうか。多くの人は、そんなことには関心も寄せていませんね。

ユーチューバーになるために、もっとも大切なスキルは何でしょうか。ぼくは「情報力」だと考えています。えっ、編集力とか構成力も大切でしょって?たしかに分かります。しかし、情報力こそが彼らの生命線です。家にこもって動画を作り続けて3ヶ月。肌で感じた体験をもとに、その理由をお話ししましょう。

ユーチューバーは、価値ある情報を提供する業者。

ユーチューバーの仕事の本質とは「情報屋」であること。役に立ったりおもしろいと思える情報をサービスとして視聴者に届ける。これがユーチューバーの仕事です。かんたんそう?いやいや、そんな甘いものじゃないんです・・・。価値ある情報を提供できないユーチューバーは早々に市場から蹴り出されます。フルーツ屋さんがりんごを仕入れりんごを販売するように、ユーチューバーは情報を仕入れ情報を販売します。情報収集や情報処理、情報伝達能力が求められる仕事です。仕入れをストップしたら、会社はいずれ「プーン!

「誰に」どんな価値を届けるかが、勝負の鍵。

「情報の質」はどうでしょうか。やみくもに情報を集めても効果はありません。良いコンテンツと悪いコンテンツの違いは何でしょうか。それは「誰に」が関係します。「誰に」に注目することで、情報の質はすぐに変えられます。

価値は絶対的なものではなく、相対的なものであることに注意しましょう。例えば「きのうおさが結婚したんだって〜」という情報は、おささんの親しい友人にとっては価値がありますが、おささんを知らない他人にとってはゴミ情報同然です。価値は、受け手によって変わるのです。いいですね。価値は、受け手によって変わります。悲しいことに、人間は何かしらのベネフィット(見返り)を感じないヒト・モノ・コトを避ける生き物です(極論)。自分がつくったビデオの内容が、誰の心に響く動画なのかを考えてマーケティングを進めていくことが求められます。動画視聴時間が伸び悩んでいる方は、視聴者が誰かというペルソナ設定を仮説検証する必要があります。これを進めていく上ではマーケティングの考え方が必要なので、コンテンツマーケティングの進め方をご参考下さい。

ユーチューバーは一にも二にも、情報収集。

それでは、良いコンテンツを「継続的」に配信するためにはどうすればいいでしょうか。継続性を担保するためには、情報収集のフローを構築ことがすべてです。仕入れ先はとても大切。情報の仕入れが止まることは、ユーチューバーとしての寿命が減ることを意味します。では、情報の仕入れはどこから行うべきでしょうか。あえていうなら、日常のすべてが情報の仕入元です。電車やテレビの広告、他人の行動、しいては自分自身の行動や思考がすべての情報源になります。

ぼくの場合、一つの動画をつくるために、テーマに関連した情報をあらゆるところから引っ張ってきます。自分の過去の体験や知識、本、Eラーニング教材、Google、YouTube動画、友人からの情報などです。直近のVLOOKUP関数の使い方を紹介したおさとエクセルの動画では、日本語の情報源として5リソース、英語の情報源として10リソースを元に、準備に3時間をかけています。情報を仕入れるための時間投資や自己投資を惜しむ方は、継続的に良いコンテンツは生み出せません。またアウトプットから情報収集を得る方法もおすすめです。これについては、なぜインターネットでアウトプット(情報発信)をすることが大切なのか?の4つ目に詳しく書かれています。

最後に

情報力の大切さは伝わりましたでしょうか。情報力の定義が分からん。そんな声も聞こえてきそうなので、情報を包括的に扱う力とでもしておきましょう。大切なことは、ユーチューバーは「情報提供業者」であり、商品である「情報」の扱い方が極めて重要だということです。

他の競合ユーチューバー、あるいは潜在的な競合に対して、どのようなマーケティング戦略を練るかは非常におもしろいところです。ちきりんさんの最新の著書は、自分の動画が提供する本質的な価値が何かを考える上で非常に参考になる本です。まずは本屋で立ち読みするといいかもしれませんね。

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