3年4ヶ月勤めた伊藤忠商事を、2018年7月末で退職しました。そして8月からは、ビジネスマンにとって役に立つコンテンツをお届けする「YouTuber」として生きていきます。クーッ!と、われながら、しびれる決断ですね。
給料めちゃめちゃいいのに、なんで会社辞めてんの!って。そうですね、それは、人生にミッションがあるからです。古巣のコピーをお借りすると「ひとりの商人、無数の使命」ってやつですな。キャッシュインゼロになっても、成したいことがある。ただそれだけです。元商社マンを代表して、今日は大いに語らせてもらいます。イッツ・ア・ショータイム!
1 なぜ「総合商社」を辞めたか
1.1 人生のミッションを成し遂げるため
1.2 家族との時間を増やすため
1.3 時代の波に乗れる生き方をするため
2 なぜ「YouTuber」なのか
2.1 いつでもどこでも誰とでも仕事ができるから
2.2 レバレッジが効いて参入障壁を築きやすいから
2.3 「現代の動画版図書館」を彩りたいから
3 これから何をするのか
3.1 YouTubeで残業を減らす
3.2 YouTubeで武器を授ける
3.3 YouTubeで機会を与える
4 終わりに
1 なぜ「総合商社」を辞めたか
いまどき会社をやめるのって、そんなに珍しくない世の中ですよね。でも、総合商社をやめる人って恐ろしいほどマイノリティなんですよ。それだけ魅力的な職場ってこと。仕事は難易度高め。働く仲間はコミュ力高め。みんな賢くて、給料もいい。海外駐在もあって、親も安心する。そんな職場って、いまの日本にありますか。ないですよね!ふつーに思いつかない。
サラリーマンとしては、これ以上ない素晴らしい環境です。じゃあ、やめる必要ないじゃん。。。そう、そんな「明るい未来が描ける職場」を辞めてくアホが、このぼくです。
とはいえ、何もないまま会社をやめるのはただのアホ。退職という決断をするに至った理由があります。それなりの理由があるからやめるのです。
1.1 人生のミッションを成し遂げるため
むしろこれがないとやめてません。だって、いろんな嫌なことを差し引いても、商社マンっておいしい仕事だもん。でも志だけは、だれにも止められない。人を突き動かすあっとうてきなエンジンが、志であり、夢であり、ミッションなのです。しばし、カタリベタイム発動します。
ぼくは人の役に立って、いい世の中をつくりたい。公務員の息子として生まれたからか、小中学生くらいから自然とそんなことを考えていました。国連目指したり、外交官目指したり。ころころ夢はかわったけれど、けっきょく「いい世の中をつくりたい」という思いだけは変わりませんでした。
神戸大で数字を学び、伊藤忠で実務を学び、やっと勝負です。「いい世の中をつくるを増やす」という人生のミッションを掲げ、独立です。27才の夏。
1.2 家族との時間を増やすため
子どもが2週間前に生まれました。立ち会ったのですが、オギャーと泣いた瞬間に、カーッと胸が熱くなりました。あんなにボロボロ泣くのはひさしぶりでした。初めて娘を抱いたとき、ありがとう、って思いました。「妻とこの子と、一緒に過ごす時間を1秒でもいいから増やしたい」ほんとにそう思いました。
そうすると、働き方を変える必要がありますよね。素晴らしい仕事ですが、なかなか忙しい業界ですし、時間の自由度を求めるぼくには、商社マンはちょっと向いてないなと。であれば、すこし苦労することになってもいいから、心豊かに家族のそばで暮らせる道を選びました。自分でもわかります。子どもが生まれるタイミングでの退職は、責任ハンパないです。が、信じる道を進むだけ。ジャス・ドゥ・イッ。
1.3 時代の波に乗れる生き方をするため
ここ数年、世の中の波をビシビシ感じませんか!ビシビシくるんですよ。もうね、大きな船に乗ってると、自分じゃ舵がきれないんですよ。「船長!宝の山があるので右にいきましょう!」っていっても、荒波がすごすぎて、司令室まで届かない。ちなみに、船からダイブして泳いでも、小舟ボートで連れ戻されます。
時代の波に逆らっちゃいけない、っていうのが持論です。波を読んでサーフボードを置いて待ってりゃ、誰よりも速く島にたどり着けるのです。
で、もうひとつ言うと、その島に宝があるかどうかは関係ない。大切なのは、その島が、信じるベクトルの方向にあるかどうかだけ。
意思決定のフットワークを軽くしておく必要があるわけです。この一年はとくに、ゴーサインを待ってる間に、波に乗り遅れるくやしさを誰よりも感じていました。人生のミッションを成し遂げられそうな波がすぐそこに見えるので、退職します。
2 なぜ「YouTuber」なのか
総合商社を退職すると、だいたい旅に出たり、外コン・ベンチャーあたりに転職します。ぼく調べでは、YouTuberは業界初のキャリアチェンジかと。
なぜかって?「いい世の中をつくるを増やす」ための手段として、マーケットのポテンシャルを感じるからです。そして、子育てとの両立ができる魅力的な仕事だからです。ひとつひとつ、ひも解いてみましょう。
2.1 いつでもどこでも誰とでも仕事ができるから
まずこれね。あたり前なんですけど、もはや仕事はどこでもできる。これで毎日、娘の成長が見られます。ミルクつくってあげて、泣いたらあやしてあげられるんですよ。この体験は一生ものです。オフィスにこもり続けた、きのうまでの自分にさようなら。
あと、仕事も自分でつくれるわけです。労働力を売る商売は、いったんきのうでおしまい。商品つくって、マーケットに投入していきます。
まずは「おさとエクセル」チャンネルの広告枠を売り出します。累計100万再生を超え、20〜30代男性の熱狂的なファンを抱える、日本一のエクセルチャンネルです。いいクライアントさんが見つかるといいな。ベネッセのUdemyさん、年間契約いかがでしょうか。広告をペイする自信があります。中の方とお知り合いの方いらっしゃったら、ぜひフェイスブックメッセンジャーよりお繋ぎください。
2.2 レバレッジが効いて参入障壁を築きやすいから
みなさん、この時代に生きる楽しみのひとつって何だと思いますか。「小さな個人でも、社会を動かす力を持てること」じゃないですかね。
ある意味、大企業よりも社会的価値を持つことができるポテンシャルがあります。ビジネス的にはバイアウトしづらいとかありますけど、それでも、レバレッジが効いて、参入障壁を築きやすい。何より人の代替が効かないため、希少性がたかい。総じて、資金力だけでは攻めてこれないため、優秀なマーケットなのです。
ぼくはインフルエンサーと呼ばれる人たちのなかでも、特にミッションありきの個人が好きです。具体的には、キッズラインの経沢香保子さんだったり、ベンチャー支援家Kさんだったり。Voicy聴いてて、いい世の中をつくろう!っていう気にさせてくれます。ぼくは事業を通じて、この国に、こういう方々の総量を増やしたい。
2.3 「現代の動画版図書館」を彩りたいから
そして何より、YouTubeのミッションが最高にイケてるんですよね。彼らは「現代の動画版図書館」をつくっているのです。なんかゾクゾクしませんか。ぼくはここにコミットします。素晴らしいコンテンツを提供する一大プレイヤーになります。結果として、「YouTuber」の社会的価値を高めます。
すでにご活躍されているYouTuberで大好きなのが、バイリンガール英会話の吉田ちかさん。日本における教育系動画のパイオニアです。彼女に影響を受けて、英会話をがんばろう、留学をしようと思った学生をたくさん知っています。ぼくの妻もワシントン大卒ですし、たぶん年次もほぼ一緒。しかも、子どもが生まれるタイミングまで一緒。。奇跡です。いつかコラボしたい。
3 これから何をするのか
総合商社をやめて、YouTuberになるのはわかった。いい世の中をつくる個人や組織を増やしたいのもわかった。だけど、話が大きすぎて、具体的になにすんのかよくわからん。だれに、何を提供すんの。というのが最後のお話です。
商社マンYouTuberというパラレルワーカーを続けて3年。人生で成したいことがあるビジネスマンたちの悩みを、ずっと近くで聞いてきました。そして、彼らのアクションをさまたげている3つのハードルをとらえました。
- 時間の制約
- スキルの制約
- 機会の制約
未来の挑戦者たちの前に立ちはだかる、これらのハードルを解決するサービスを展開していきます。まずは、現代の動画版図書館に、良質なコンテンツを提供することを通じて。
3.1 YouTubeで残業を減らす
時間がないとほんと何もできません。ぼくは睡眠をけずってやりたいことをやってきましたが、そもそもみんな、忙しすぎるんですよね。。。
だから、残業を減らすためのコンテンツを充実させます。ぼくがお役に立てるのは「エクセル」という切り口です。おさとエクセルは「パフォーマンスをあげて、残業を減らしたい人のため」のチャンネルです。時間を創造したい方は、ぜひチャンネル登録を。いまのところ14,000人ほど先取りしてます。
さっきも言いました。でもあえて言わせてください。子どものミルク代を稼がないといけないので、おさとエクセルの広告枠を売り出します。エンタメYouTuberのように爆発的な認知とコンバージョンは取れないため、単発の広告ではお役に立てそうにありません。ストック型の底堅いニーズがある分野ですので、中長期的にお付き合いいただけるクライアントを探しております。詳細はFacebookよりお問い合わせください。
3.2 YouTubeで武器を授ける
時間ができても、まだ一歩踏み出せない。そんな方もいらっしゃいますよね。いい世の中をつくりたいと思っても、その思いを伝えるノウハウがないとキツイです。そこで!新しいブランドチャンネルを立ち上げます。ぼくがYouTubeマーケを教えます。えっ、なんで君がそんなことできるのって。ふふふ、実はぼく、ここが一番の強みなんです。
お手持ちのスマホで「エクセル」ってググってみてください。上から2番目、マイクロソフト公式HPの次に、バーンと出てきませんか。4年前のぼくです。データ分析して、検証繰り返して、SEOだけでここまできました。ファイナンスを専攻し、経理や税務で毎日数字を扱ってきたスキルというのは、ウェブマーケにも生きてくるのです。コンテンツは12月から配信予定。この分野のコンサル業もしていきます。
3.3 YouTubeで機会を与える
とはいえ、時間やスキルがあっても、機会がないと苦しいです。そもそも副業禁止とかだと、打てる手立てが限られますからね。。。このあたりは、2020年までに副業禁止の会社をなくす、と語るHARESの西村さんと一緒に、業界の後押しをしていきます。
もうひとつ、マーケットチャンスという意味の機会を提供します。ぼくの読みでは、YouTubeそのものにまだ機会が眠っています。
2019年は「ミッションありきの個人が、コンテンツファーストのYouTubeロングテールを取りにくる時代」になるでしょう。とはいえ、ゼロから作り上げるのは難易度が高く時間もかかってしまうため、ぜひプロデュースさせていただきたい。「おもしろくはない、けど役に立つ」そんなコンテンツをお持ちの方々と、後世にのこるクリエイター組織をつくりあげたいのです。
というわけで、現代の動画版図書館における、ビジネスコーナーの整理はお任せあれ。「YouTube図書館」に訪れれば、みなさんはいつでも、役に立つ本を借りられる読者(YouTubeの視聴者)になれ、そして、その気があれば、本の著者(YouTuber)になることもできます。世の中の役に立ちたいと思うクリエイターの方は、ぜひぼくの会社でプロデュースさせてください。
ぼくは、読者に見つけてもらいやすいよう、ひとつひとつを丁寧にラベリングする図書館のおじさんです。はい、自分もYouTuberでありながら、実用書専門のYouTuberプロダクション会社を経営していきます。
4 終わりに
総合商社をやめて、YouTuberになる。ぼくもドキドキしてますよ。どうなるか分かんないですもん。でも、やるしかないのです。じゃないと、一生後悔しちゃうから。
伊藤忠商事のみなさん。本当にお世話になりました。伊藤忠出身者として、その名に恥じぬよう、ミッションありきの事業を作り上げます。しばらくは、お酒の肴として、YouTuber(笑)トークをお楽しみください。あっ、ちなみに、御社のエクセル研修ニーズがあれば、ぜひ当方まで。
最後に。これまでお世話になった全ての方々に、感謝を申し上げます。そしてこれから関わる全ての方々に、どうぞよろしくお願いいたします。以上、退職エントリでした。
事業紹介
社名:8月中に決定
ミッション:いい世の中をつくるを増やす
価値観:
- Optimize your life(自分を豊かに)
- Socialize with people(相手を豊かに)
- Actualize your dream(社会を豊かに)
事業内容:
- ビジネス系YouTuberのプロデュース・マネジメント
- 動画広告枠販売・YouTubeマーケティングに係るコンサルティング
- エクセルトレーニングプログラムの開発・運営・商標権ライセンス
問い合わせ先:フェイスブックメッセンジャーよりお願い致します。
(メールアドレスは、YouTubeのチャンネル概要の最下部にございます)