こんにちは、おさです。
「日別のデータが何ヶ月にもわたって蓄積されているエクセルファイルを月毎に分析したい!ピボットテーブルとかじゃなくて、分かりやすくフィルター機能をつかってやれないかな?」このような方のために、ひとつの方法をご紹介します。月別のデータをエクセルのフィルタ機能を用いてデータ抽出する方にとっては、MONTH関数の設定は欠かせません。それでは、MONTH関数の使い方を確認し、実際にフィルター機能を用いてデータ分析をしていきましょう。
⑴ MONTH関数の機能
MONTH関数は、シリアル値(日付)に対応する月を返してくる関数です。かみ砕いて言えば、「2015年1月31日」という日付の「1月」にあたる部分を抽出できる関数ということですね。「シリアル値に対応する月を返す関数」というように説明が回りくどくなるのは、本来「2015年1月31日」のような日付データは、エクセル内部では「42035」というシリアル値を用いて処理しているからです。このシリアル値は、エクセルだけが速攻で理解できる暗号みたいなものですね。このような関数の説明表現にもなれるようにしていきましょう。
※シリアル値は「日付と時刻の関数」を勉強する上で必須の知識になります。もしまだ詳しく知らないという方は、こちらのエクセルのシリアル値について誰もが知るべき3つの要素をご参照ください。
⑵ MONTH関数の使い方(引数の指定)
=MONTH(シリアル値)
エクセルの「日付と時刻の関数」に分類されるそれぞれの関数は、引数にシリアル値を指定します。具体的には次の写真のようになります。「シリアル値を指定せよ」と書かれていても実際には、いろいろな書き方がありますね。また「=MONTH(TODAY())」のように、シリアル値を返す他の関数と組み合わせて記述することも可能です。ちょっびり応用的なので、いまは理解できなくても大丈夫です!
⑶ MONTH関数の使用例
MONTH関数とフィルター機能を用いて、エクセルに保存してある日別のデータを月別に抽出してみましょう。
1. まずは、MONTH関数を用いて日時から月のみを抽出。
いきなり新しい列を挿入するのではなく、ワークシートをまるごとコピーして、コピーした先のワークシートで処理するようにしましょう。コピー後、できれば日時の横に新しい一列「月」を挿入してください。データとしてはそちらの方が見やすくなります。
2. フィルハンドルで数式を一気にコピペ
写真のようにD3セルの右下にあるフィルハンドルをドラッグしてもいいですし、フィルハンドルをダブルクリックしても構いません。
3. フィルター機能を追加
データタブのフィルター項目をクリックしましょう。そうすると、下向き矢印が表のラベル(見出し)につきます。
4. 「月」ラベルの下向き矢印をクリック
すると、ダイアログボックスが出てきます。
5. 出したい月のデータをチェック
1月だけのデータを抽出したいときは、すべて選択の下にある「1」にチェックをしましょう。
あとは出てきたデータをもとに合計値などを計算してくださいね!
⑷ まとめ
MONTH関数は、日付から月だけを返してくれる関数です。エクセルで「月」にまつわる何かをしたいと思ったときは、MONTH関数を思い浮かべましょう。
関連動画:MONTH関数について
第15回のおさとエクセルYouTubeレッスンでは、MONTH関数について詳しく解説をしています。コンパクトにまとまった動画です。ぜひ復習にお役立てください。
1. なにかをキャッチ!(00:14)
こぶしをぎゅっと握りしめ、なにかをつかんだご様子。人生のコツかな。
2. ショートカットで日付を入力(00:21)
日付もね、サクッと入力しましょう!
3. ショートカットで書式設定の変更(00:55)
MONTH関数の説明を飛び越えて、日付とシリアル値の関係について熱く語っています。
全編動画はお家のパソコンでゆっくり確認!
MONTH関数は、YEAR関数、DAY関数、DATE関数などの他の「日付と時刻の関数」とセットで覚えるようにしましょうね。
次回は、「おさとエクセル【#016】YEAR関数の使い方(基本)」と題したビデオのダイジェスト記事を配信予定です。お楽しみに。へばな!