おそらく「できるだけお金をかけずにエクセルの使い方を学びたいけれど、何から始めていいかよく分からん・・・」そう悩んでいる社会人や学生はとても多いことでしょう。
もしかしたらあなたもそうかもしれません。なぜなら、かつての私がそうだったから。私はエクセルを実務レベルでマスターするために、何十冊もの本を読み、日本や海外のE-learningを買いあさりました。しかし、得られた学びはごくわずか。いい教材コンテンツに出会えず、お金と時間を無駄にしてしまったのです。あなたにはそんな思いをして欲しくない、その思いで、この記事を書いています。
エクセルの使い方は、独学でマスターできます!
エクセルを独学するためには、いい教材コンテンツが不可欠です。しかし、さらに大切なのは「エクセルに対する考え方」をあらかじめ知っておくことです。どの教材を使うにしても、これを抑えるだけで理解の深さとスピードに大きな差がつきます。
そこで本日は、学習前に知っておきたい「エクセルの使い方独学9原則」をシェアします。あなたのエクセル力を飛躍的に伸ばすために、まずは何を知っておくべきかを理解しましょう。おさとエクセルのコンテンツ作りにも反映している、学びの基本フレームをご覧ください。
学びのフレーム「エクセルの使い方独学9原則」
- エクセルの三要素を知ろう
- 独学は、学ぶ順序を意識しよう
- マウスは外してショートカットを極めよう
- エクセルは三次元で捉えよう
- 機能は「暗記するもの」、関数とVBAは「理解して作るもの」
- 自分が何を勉強しているのか、常に把握しよう
- そもそもエクセルは何のためにあるのか
- 分かりやすく教えてくれる、プロの実務家から学ぼう
- とにかく毎日、エクセルを触ろう
原則1 エクセルの三要素を知ろう
エクセルで学ぶ要素は、3つだけです。それは、機能、関数、VBAです。実務で求められるエクセル力とは、これら3つの要素をきちんと使いこなせるスキルを指します。あらかじめエクセルに備わっている機能を学び、エクセルのデータ計算や集計をスムーズに行うために関数を学び、3日かかる仕事を3秒で終わらせるためにVBAを学びます。
原則2 独学は、学ぶ順序を意識しよう
では、エクセルの3要素をどのようなステップで学んでいくべきでしょうか。私は、機能→関数→VBAの順でマスターするのがいいと考えています。それぞれ、よく使うものから順に学んでいくと良いでしょう。
よく使うものはしっかり抑え、あまり使わないものは、そういえばこんなのもあったなといった理解で十分です。「こういう使い方ができる関数があったな」という感覚を身につけておけば、忘れてもすぐにGoogleで検索することができます。
VBAは、エクセルをコントロールするためのプログラミング言語です。エクセルのラスボスのようなもので、エクセルの機能や関数を知っていた方が倒しやすい相手です。ショートカットをマスターし、武器を携えて挑戦しましょう。
原則3 マウスは外してショートカットを極めよう
あなたが本気なら、いますぐマウスは捨てましょう。
マウスから離れることで、さまざまなメリットが生まれます。ひとつは、ショートカットをマスターすることで業務の生産性がグンっと上がること。ふたつ目は、VBAを学ぶときの習得速度が圧倒的に変わってくること。みっつ目は、会議や出張時にマウスを持っていかなくて済むようになること。エクセルのスピードが変わるだけでなく、パソコンの使いこなし方が変わるため、第三者の目に見てわかる生産性の違いをアピールできます。
原則4 エクセルを三次元で捉えよう
エクセルって、見てるとつまんないんですよね・・。でも、少し見方を変えるとエクセルがちょっとだけ楽しくなります。エクセルは二次元ではなく、三次元で捉えましょう。
エクセルを三次元で表現してみるとこんなイメージです。セルと呼ばれるひとつひとつの直方体がギュッと集まって一枚のシートを作っています。エクセルに数字を入力することは、ひとつのセルに数字データを格納すること。そして、その数字を日付のように見せるためには、上からフィルターを被せている。このように、エクセルを立体的にイメージできるようにしておくと、必ず役に立つときがきます。覚えておきましょう。
原則5 機能は「暗記するもの」、関数とVBAは「理解して作るもの」
さて、あなたがエクセルでつまずくのはどのような時でしょうか。それは、関数やVBAをひととおり学び終わり、自分の職場で利用するときです。それには理由があります。機能は学んだものをそのまま使えばいいのですが、関数やVBAは、学んだものを職場の実務にアプライする必要があるからです。
みなさん数学のテストはお好きでしたか?実は、数学のテストの作りは、エクセルの作りと似ているところがあります。例えばテストの問1は、公式を丸暗記しちゃえばスイスイ解けました。これがエクセルでいうところの、機能の使い方を覚えた状態です。しかし、問2問3と進むにつれて、公式の丸暗記だけでは歯が立ちません。公式をいくつも組み合わせたり、あるいは公式を展開したり、少し頭をひねる必要がでてきます。関数やVBAもこれと同じです。職場の実務は、もっとクリエイティブに関数やVBAを応用していく必要があるのです。
でも、ご安心ください。これらは、組み合わせの基本パターンを学習していけば、完璧に対応できるようになります。まずはひとつずつ、使い方の基本パターンを抑えていきましょう。
原則6 自分が何を勉強しているのか、常に把握しよう
エクセル操作には3つのステージがあります。それは、入力ステージ、計算ステージ、出力ステージです。エクセルの三要素と組み合わせたときのマトリックスが次の図になります。
エクセル学習は9つのブロックに分けることができます。エクセルを独学する際には、自分が今どの学習要素のどのステップを勉強しているのかを把握できるようにしましょう。
各ブロック毎に覚えることは山ほどあるので、YouTube「おさとエクセル」では、9つのブロックの内、機能と関数についての6ブロックを頻出度の高いものから体系的に学習していきます。
原則7 そもそもエクセルは何のためにあるのか
そもそも私たちは、なぜエクセルを使うのでしょうか。それは、データを「見える化」するためです。エクセルは、膨大なデータを意味のある情報に変え、それを表やグラフとしてアウトプットすることができる最強のソフトウェア。だからこそ、データ量が膨れあがっているネット時代のビジネスにおいて、その使いこなし術がよりいっそう求められるのです。
職場について、パソコンをつけて、エクセルを開いて、あなたがすべきことは何か。それはデータを意味のある情報に1秒でも速く変えることです。あるいはその情報を視覚に訴えるグラフに変えることです。これこそが、あなたがエクセルを使う意味であり、エクセルによってもたらされるバリューそのものです。
原則8 分かりやすく教えてくれる、プロの実務家から学ぼう
さて、エクセルは誰から学ぶのがいいのでしょうか。世の中には、エクセルの「使い方」を教えられるインストラクターは星の数ほどいます。しかし、これらエクセルの原則をきちんと理解し、情報として第三者に分かりやすく伝えられる人は、ごく一握りです。さらに言えば、実務のどういう場面で、どのような使い方ができるかというのは、教えることだけを専門にしている人にはカバーできない領域です。その人の経歴を見に行くのも大切ですね。あなたにとって、本当に学ぶ価値のある人を見極めてください。
リクエストが多いので、私が参考にしている方々のウェブサイトをご紹介します。みなさんセミナーなども定期開催されているようです。私は参加したことがないのですが、経済的にゆとりがある方はセミナーを活用するのもいいかもしれませんね。実力者揃いです。
原則9 とにかく毎日、エクセルを触ろう
座学は禁止!じーっと本を読んだり、E-learningをするだけではダメです。あなたの手をドンドン動かしましょう。習ったことは、すぐに目の前のワークシートで試すこと。習うより慣れろ、これがどんなときにも大切です。
エクセルに慣れていくと、毎日の業務が楽しくなります。楽しくなると、気持ちにゆとりが出てきます。気持ちにゆとりが出ると、新しいチャレンジをしたくなります。その時こそ、VBAにチャレンジするときです。少しずつステップアップしていき、良いエクセルライフを掴んでください。
まとめ
いかがでしたか。もう一度、ここで紹介した独学9原則のおさらいです。なんども原則を見返すことで、自分が正しい学習法を実践できているか常に確認してください。
- エクセルの三要素を知ろう
- 独学は、学ぶ順序を意識しよう
- マウスは外してショートカットを極めよう
- エクセルは三次元で捉えよう
- 機能は「暗記するもの」、関数とVBAは「理解して作るもの」
- 自分が何を勉強しているのか、常に把握しよう
- そもそもエクセルは何のためにあるのか
- 分かりやすく教えてくれて、実務も知っているプロ講師から学ぼう
- とにかく毎日、エクセルを触ろう
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最後にひとつ。エクセル学習は、日々の限られた時間の中で、いかに効率的にマスターしていくかが鍵です。あなたのエクセル独学にお役立てるよう、私のこれまでの学びをYouTubeにまとめております。初級から始まり、すこしずつレベルアップしていく設計になっております。大学6年間ファイナンスを専攻し、総合商社で2年アカウンタントをし、YouTuberとして3年エクセルの使い方を教えてきた集大成です。宣伝のようになりすみません、が絶対に後悔はさせません。ぜひ一度ご覧になってコメント欄からフィードバックを頂けますと幸いです。よろしくお願い致します。YouTube「おさとエクセル」:チャンネル登録者数3,000名