空白セルをカウントするCOUNTBLANK関数の使い方

こんにちは、おさです。この記事で、カウント系は3つ目ですね。先の2つの記事と合わせて、統計関数マスターへ近づきましょう。

さて本題です。エクセルで集計やデータ分析を行っていて、空白のセルの数を数えたいと思ったことはありませんか?データの欠落の確認や、欠席者人数のカウントをしたいときなど、そういったニーズが出てくるはずです。本記事では、空白セルをカウントするCOUNTBLANK(カウント・ブランク)関数について、⑴概要、⑵使い方、⑶具体例、⑷詳細な解説を記載しています。お役立てください。

⑴ COUNTBLANK関数の機能

COUNTBLANK関数は、選択したセル範囲のうち、データが空白のセルの数をカウントしてくれる関数です。すなわち、空白セル以外のセル数を数えるCOUNTA(カウント・エー)関数と逆の概念です。

1_countblank

⑵ COUNTBLANK関数の使い方(引数の指定)

=COUNTBLANK(セル範囲)

「セル範囲」には、空白セルの個数を求めたいセル範囲を指定しましょう。もちろん、「=COUNTBLANK(A1)」のようにセル範囲を1つだけ指定することも可能ですが、一般的な使い方としては、複数個のセルを含むセル範囲「=COUNTBLANK(A1:B9)」のように選択するのがふつうです。

⑶ COUNTBLANK関数の使用例

前回の記事、セルの数を数える(空白以外)COUNTA関数の使い方では、入金データを取り扱うファイル上で、「未入金」とセルに記載されている場合の、未入金データ件数の調べ方をご紹介しました。今回は、同様に未入金の件数がいくつあるかを調べるのですが、「未入金」ともなんとも記載されていない場合の調べ方を見てみましょう。

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⑷ COUNTBLANK関数の詳細な解説

COUNTBLANK関数を適切に使うために、次の6つの注意点を頭にいれておきましょう。特に5番は、照合したい目的のデータ件数と一致しない大きな原因となるので注意しましょう。実際にCOUNTBLANKを用いて空白セルをカウントする場合、TRIM関数やCLEAN関数を事前にワークシートに適用させることをオススメします。これらの関数とのコンビネーションについては、2015年2月中旬に記事を更新します。

【 6つの注意点 】

  1. 空白文字列「””」を返す数式が入力されている場合、カウントします。
  2. 数値のゼロを含むセルは、カウントしません。
  3. エラー値は、カウントしません。
  4. アルファベットや漢字は、カウントしません。
  5. 見た目は空白に見えても、スペースがあるセルの場合はカウントしません。
  6. セル範囲を「=COUNTBLANK(B1:B2,C1)」のようにコンマで区切って複数指定することはできません。

⑸ まとめ

COUNTBLANK関数は「空白セルをカウントする」これだけしっかり覚えましょう。具体的な操作を確認したい方は、以下の動画をご確認ください。ありがとうございました!


関連動画:COUNTBLANK関数について

第9回のおさとエクセルでは、COUNTBLANK関数の基本的な使い方について解説しています。ぜひ復習にお役立てください。

1. COUNTBLANK関数の使い方について(00:30)

動画を見るとわかるのですが、関数名を指定する際は、大文字でタイプしても小文字でタイプしてもどちらでも構いません。エンターを押すと、いずれの場合も大文字に自動変換されます。

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2. COUNTA関数と対となる概念であることを解説(01:41)

データ範囲のセル数は6なので、「COUNTA関数の結果+COUNTBLANK関数の結果=6」の関係が成り立つことを説明しています。数学の集合でいうところの「余事象」てきな考えですねー。なお、COUNTA関数について学習したい方は、セルの数を数える(空白以外)COUNTA関数の使い方をご覧ください。

4_countblank

全編動画はお家のパソコンでゆっくりどうぞ。

ちりも積もれば山となる。毎日、コツコツ積み重ねていきましょう!

いかがでしたか。次回は「おさとエクセル【#010】COUNTIF関数の使い方(基本)」と題したビデオのダイジェスト版を配信予定です。お楽しみに。へばの!

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